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クオリティアッププロジェクト

全社で取り組む品質改善の仕組み

当社では、お客様にご満足いただける品質でご利用いただけるシステムやサービスをご提供するため、「クオリティアッププロジェクト」を立ち上げ、全社的な品質改善活動を進めています。このプロジェクトは、すべての成果物において、より安定的で信頼性の高い品質の実現を目指してスタートしました。

品質は目に見えにくく、時にはお客様の声として課題が表面化することもあります。そのため、課題が明らかになる前に兆候を捉え、未然に対応する体制づくりが重要です。私たちは日々の業務の中で品質に対する意識を持ち、小さな気づきや改善の積み重ねを大切にしています。

プロジェクトの主な目的

本プロジェクトは、PMOとは異なり、品質に特化した取り組みを目的とした社内横断型の支援活動として位置づけています。

クオリティアッププロジェクトでは、以下の3つの観点から品質改善を進めています。

開発・運用の品質基準の明確化

専門性や経験値に依存せず、全社で共通の基準にもとづいた成果物を提供できるよう体制を整備します。

再発防止の仕組み化

過去の事例を分析し、根本原因への対策を反映させた再発防止策を取り入れ、同じミスを繰り返さない体制を構築します。

品質保証力の強化

部門を越えた連携や人材育成の継続により、組織全体の品質対応力を向上させ、持続可能な改善を実現します。

これらの取り組みを通じて、品質への意識を社内に浸透させることを目指しています。

これまでの取り組み事例と成果

プロジェクトの活動を通じて、さまざまな現場で前向きな変化が生まれています。以下では、特に成果が見られた取り組み事例をご紹介します

振り返り会への参画

プロジェクト単位で実施されている振り返り会では、KPT(Keep=継続すべきこと、Problem=課題、Try=次に試すこと)を用いて、良かった点・課題・次に試したいことを共有しています。クオリティアッププロジェクトでは、これらの会議に第三者として参加することで、当事者では気づきにくい視点からの意見や提案を提供しています。

このような第三者の視点が入ることで、継続すべき点への確信が得られやすくなるとともに、潜在的な課題の早期発見にもつながります。他プロジェクトの知見共有により、改善アイデアの幅が広がり、全体的な改善の質向上に役立っています。

具体的な事例として、ある開発プロジェクトの振り返り会では、議論が抽象的で課題が深掘りされていないという傾向が見受けられました。クオリティアッププロジェクトのメンバーは、KPTの「Problem」の洗い出しに注力し、具体的なトラブル対応プロセスに関する再検討を提案しました。その結果、プロジェクトチーム内で改善策の実行可能性が明確になり、改善に向けた具体的な方向性を示す契機となりました。

データを活用した改善活動

運用管理資料をもとに継続的な分析を行い、品質傾向やリスクの兆候を明確に把握できるようにしています。得られた共通課題を組織内で共有することで、実践的な改善活動につなげています。

主観ではなく、数値などの客観的な情報をもとに提案を行うことで納得感が生まれ、改善活動の浸透にもつながっています。また、関係者間での情報の共有を通じて、理解の促進を図ることも、この取り組みの重要な価値となっています。

具体的な事例として、複数のプロジェクトで実施された振り返り結果をもとに傾向分析を行い、共通する問題点を可視化しました。たとえば、「プロジェクト管理の問題」や「要件定義不備」などの頻出パターンを分類し、可視化した資料として整理し、あわせて第三者視点からの改善ポイントも提示しています。これらの資料は、クオリティアッププロジェクトから全社に向けて展開され、品質改善に向けた共通の視点づくりに活用されています。

部門連携による成果物確認の取り組み

クオリティアッププロジェクトのメンバーは、システム・営業・総務など、さまざまな部門から構成されています。これらのメンバーが協力し、報告書や運用管理資料などに対して、他部門の視点からチェックを行っています。

部署をまたいだ確認により、見落としやすい点や業務慣れによる思い込みを補い、公平で偏りのない品質確認が可能になります。また、クオリティアッププロジェクトのメンバーが定期的にチェック作業を行うことで、品質への意識が組織全体に広がり、日常業務にも良い影響を与えています。 具体的な取り組みとして、毎週、品質チェックシートをもとに、プロジェクトの運用状況や成果物の品質についてメンバー全員で確認を行っています。また、プロジェクト報告書に基づき、進捗状況や内容に齟齬や不足がないかを複数人の視点で見直すことで、品質に対する共通認識の醸成にもつながっています。

今後の展望

現在、クオリティアッププロジェクトでは、定量的な振り返りと分析結果をもとにPDCAサイクルを継続的に実施するための運用を進めています。今後は、これまでの取り組みをさらに発展・深化させるかたちで、より実効性の高い改善活動の実施を目指します。

具体的には、分析データの精度や可視化手法の向上、活動評価指標の明確化、フィードバックサイクルの短縮などに取り組み、組織全体の品質向上活動の成熟度を高めていきます。また、得られた知見を現場の運用に効果的に反映するための支援策や仕組みづくりにも注力し、より質の高い成果物の安定的な提供につなげていきます。

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